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2014年5月10日

歯科検診

最近、お子様がいるご家庭には学校より歯科検診の結果が届いていると思います。

私も、小学校の校医をしていますので、先月、歯科検診をして来ました。

 
ところで、虫歯の表示にC0というのが在るのにお気づきでしょうか? C0というのは、表面が白く濁って見えたり、溝が黒く見えたりしているが穴はあいていない歯のことで、要するに、虫歯未満の状態を指します。
では、お子様の検診結果にこのC0があった時、治療は必要なのでしょうか?
答えは、ケースバイケースです。 最近の虫歯研究では、平滑面(歯の表面のツルンとしたところ)の白濁は再石灰化(歯の自己再生)して自然と治る可能性があるが、裂溝部(歯のくぼみにある細くて狭い溝)の黒ずみは溝の奥で虫歯が進行している可能性が高く、再石灰化も期待できにくいとされています。
したがって当院では、C0の部位によって、徹底した歯みがき指導とフッ素塗布、もしくは、早期の治療によって虫歯の拡大を防ぐという二通りの対応をしています。
しかし、検診結果のお知らせには部位までは書いてありません。 もしC0の欄にチェックが入っていた場合には、早めの受診をお勧めします。 すべての病気は、予防と早期発見、早期治療が大切だからです。