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2014年7月26日

インプラントの種類について②~日本製VS外国製~

前回に引き続き、インプラントのお話をさせていただきます。 一口にインプラントと言っても、たくさんのメーカーがあると、前回はお話しました。

【日本製VS外国製】 他院のホームページを拝見すると、「当院では日本製のインプラントを使用しているので安心で す。」という広告を見かけます。さて、本当に国産のインプラントは海外製品に比べ優れているの でしょうか? ちなみに、当院では、スウェーデン製とドイツ製のインプラントを患者様の状態に合わせて使い 分けています。その理由は、この2社のインプラントが世界的な学会誌で数多くの論文により高い 評価を受け、そのシェアも世界で3本の指に入る、信頼のおける製品だからです。 決して、日本製のインプラントがダメだというわけでは無いのですが、携帯電話の世界でもガラ ケーという言葉があるように、日本製のインプラントもほとんど海外には流通していません。ま さにガラパゴス状態がインプラントの世界でも起こっているのです。これが何を意味するかと言 うと、日本製のインプラントは、海外の研究者にとって、研究対象になっていないということに なります。実際、世界的な学会誌に日本製のインプラントが取り上げられることは滅多にありま せん。つまり、日本製のインプラントが外国製と比べ優れているかどうかは、客観的な評価が少 なく、何も解らないというのが現状です。 しかし、数多い製品の中にも確実にダメなインプラントが存在します。それは、韓国や中国に出 回っているコピー製品です。正規の流通ルートで国内に出回ることは無いのですが、個人輸入など により使用している歯科医院があるらしいというウワサを耳にする事がありますので、余りに安 い治療費の歯科医院は注意した方が良いかもしれません。

次回は、インプラントの素材による違いについて、お話したいと思います。