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2015年7月2日

子供の歯列矯正について

こんにちは、少し間が空いてしまいましたが、
前回に引き続きお子様の歯列矯正についてお話しさせていただきます。

さて、我が家には歯科大学に通う二十歳の息子がいます。
皆さんは、歯医者の家の子供なら、小さい頃からムシ歯もなく、
さぞ歯並びも良いのだろうと想像されるかもしれません。
しかし、彼が小学生の頃は、歯科検診で度々、
ムシ歯有りの通知を持って来ましたし、
現在の歯並びも、決して理想的なものではありません。

彼が小学三年生の時、検診でムシ歯があったとのことで、
久しぶりに口の中を診たところ軽度の歯列不整が見つかりました。
「このままでは、正常な位置に永久歯が生えて来ないかも」
そこで、知り合いの矯正専門の先生に相談することにしました。
診察の結果、「しばらくは様子を観て、中学生くらいになったら、
本格的な矯正をしましょう」ということになりました。

その後は、年に一度定期検診を受けながら、数年が経ち、
彼も中学生になりました。
その頃になると身長も伸び、顎の骨もシッカリしてきたせいか、
当初、心配していた永久歯もなんとか全て生え揃いました。
しかし、プロの眼からすれば、一本づつの歯は、
ねじれたり、重なったりと、理想的な歯並びとは
かけ離れたものでしたが、、、

当初の予定では、そろそろ本格的な矯正を始める時期です。
しかし、中学生ともなると、部活動や塾通いなどで忙しくなり、
なかなか矯正歯科に行く時間がとれず、
本人も歯並びを気にする様子も無かったため、
結局、矯正をする事なく、現在に至っています。

さて、ここで私が、自分の子供での経験を通じて皆さんにお伝えしたいのは、
「矯正はしなくてもいいですよ」ということではありません。
学校健診で歯並びについて指摘された時、その歯並びの悪さが、
病的なものなのか?単に見た目だけのものなのか?
専門家の診断が必要だという事です。
たとえ、見た目だけの問題であったとしても、
精神的に劣等感を持つ場合は治療が必要になることもあります。

特に、小学校に入学して初めて、歯並びの欄にチェックがついた時は、
なるべく早目に歯科医院を受診することをお勧めします。
なぜならば、乳歯のムシ歯が原因で、本来、ちゃんと並ぶはずの
永久歯が影響を受けることもあるためです。
次回は矯正歯科の選び方についてお話しいたします。